
うつ病になると判断力が落ちるようだけれど、具体的にはどうなるの?
自分の不注意とは違うの?
と疑問を持ちませんか?
この記事ではうつ病経験者の私が、
- うつ病で判断力が落ちると、それまで出来ていたことが出来なくなる。
- 自分の不注意ではない
ということについて、解説していきます。
うつ病で判断力が低下すると起こること

うつ病で判断力が落ちると、それまで出来ていた簡単なことが出来なくなります。
何ができなくなるのか、私が経験した3つを挙げてみました。
予定が立てられない
それまで5分ほどで立てられていたスケジュールが、1時間かかっても立てられなくなりました。
どういうことかというと、
私はSEとして働いていて、1日のタスクとそれに費やしていい時間が、もはや分単位で決められていました。
こんな感じです。

で、これを見ながら
「このタスクは人に確認してもらう必要があるから優先してやろう。」
「こっちのタスクは順番では前半だけど、1人でできるものだから後半にやろう。」 と朝5分程度で決めてから、仕事にとりかかっていました。
でも、気付けばそれが1時間かかっても出来なくなったんです。
遊んでいるわけでもなく、スケジュール表を見ながらどうやって進めようかな、とまじめに考えていると1時間経っているんです。
いつからできなくなった、とかわかりません。
さらに言うと、
「スケジュールを立てるのに1時間かかっていた、あれはおかしかった。」
と気づいたのは休職して3か月後くらいでした。
単語の修正ができない
ドキュメントの単語の修正ができなくなりました。
どういうことかというと、
例えば、「機能A」という名前から「機能B」という名前に変更されたとします。 その場合、関連ドキュメントの「機能A」という部分を「機能B」に直す作業をします。
ドキュメント内で検索をかけて、修正箇所を洗い出し、直す。
たったこれだけのことが出来なくなりました。
それまでは1度の確認でOKをもらっていました。
でもいつの間にか、同じ手順でやっているはずなのに修正し忘れの部分があり、3,4回確認してもらってようやくOKをもらう、という状態になりました。
夕飯を選べない
夕飯のお弁当を選ぶことが出来なくなりました。
夕飯は基本スーパーやコンビニのお弁当なんかで済ませていて、お弁当コーナーをぐるっと一回りして選んでいました。
でも3,4周しても決められなくなり、最終的には食べなくていいような気がして、選択肢の少ない飲むヨーグルトなどを買うようになりました。
うつ病は痩せる、とも言われますが、選べないことが一因かもしれませんね。
うつ病で判断力が落ちている可能性があるなら

少しでも身に覚えがあるなら早めに行動を
上記のように、うつ病で判断力が落ちると、それまで出来ていたことが出来なくなります。
当てはまるなら、早めに休職なり転職なりしたほうが良いです。
一度うつ病になると、回復するのに時間がかかります。
私の場合は1年休職しました。
でも大半の方は、
「最近ミスが多いのは自分の不注意が原因。」
と思うのではないでしょうか?
私もそう思って、それまで以上に頑張ろうとしていました。
だけど、どんなに頑張っても注意しようとしても一向に改善しないんです。
注意喚起を促すふせんを見えるところに貼っても、そのふせんを見落とすんです。
そして頑張っているのにできないストレスでうつ病が悪化する、悪循環が生まれます。
うつ病は気の持ちようではなく、脳の機能障害です。
なので、繰り返しになりますが、重症化する前に早めの行動をおすすめします。
下記HPで簡単な診断も出来ますので、見てみてください。
元気なうちに転職するのも1つの手段
もし、「上記のような症状はまだないけど、職場にストレスがあるのは事実。」
という方がいるのなら、早めにその場を離れることをおすすめします。
体は資本です。
体調を壊してからでは遅いですし、会社は責任を取ってくれません。
自分の身は自分で守りましょう。
転職を検討し、現状にこだわらなくてもいいんだ、とわかるだけでもストレスは軽減されると思います。
行動は早いほうが絶対いいです。
もっと早く行動していれば、と後悔しないためにも、「逃げかもしれない」という考えは捨ててください。
というか、あなたをストレスという武器で攻撃してくる相手からは逃げてもいいじゃないですか。
“逃げるが勝ち”です。